昨日は名古屋で講演会でした
看護師向けにSBARを用いた情報伝達と患者さんの緊急度判定についてのお話です
みなさんSBARご存知ですか?
鈴木のおばーちゃんとか凄いバーとかいう意味ではありません
SBARというのは情報伝達の手段
S:Situation 状況
B:Background 背景
A:Assessment 評価
R:Recommnendation 提案
の頭文字をとってSBARです
これに沿って情報伝達したら医療チーム内で共有する情報の質が高まるということで、近年注目を浴びています
看護師→医師
とか
研修医→上級医
とか
一般に情報伝達しにくい(話しかけにくい)人や状況で効果を発揮します
しどろもどろで何を言っているのかわからないということに陥りがちな人は一見の価値があります
もともと米海軍の潜水艦の中で発達したやりかただそうです
こんな感じで使います
S:状況(報告者、報告に至った経緯)
救急病棟の○○です。ギラギラちゃんちょっと今いいですか?
消化器科入院中の患者さんが30分前から腹痛増強を訴えています。
B:背景(患者の背景、経過など)
患者さんは48歳男性で、本日昼に胆管炎で入院した人です。
現在鎮痛薬として○○の投与と抗生剤○○の投与をしています。
A:評価(自分の考え、疑われる状態)
かなり痛がっているのですが、どうしていいかわからず、医師の判断が必要だと考えています。
R:提案(やって欲しいことをお願い)
今から病棟に来てもらえますか?
という感じです
これは実にすばらしいツールで、例えばテレビショッピングでも活用されています
S:Situation
どーもジャパンネットのギラギラです。
今日は主婦の皆様に耳寄りな情報で、なかなか手が出ないサイクロン掃除機をお得に提供します!
B:Background
普通の掃除機と比べてもこの通り、吸引力が違います。
ただお値段が張るので手が出ないという人も多いと思います。
ところが本日はこちらの商品を特別価格でご提供いたします。
通常価格○円が本日限りの特価○円!
A:Assessment
すごいでしょう!?
他ではありえませんよー。
今回がチャンスです。
R:Recommnendation
ぜひお電話を!!
というわけで
情報がスリムですっきりしますよね?
ただし、この伝達ツールを用いても、伝達する情報そのものが良い情報でないとどうにもなりません
よくわかんないけどとりあえず医師や上級医に連絡!
だと困るのです
たかた社長は確かにプレゼン上手ですが、あれは家電製品が優れているから良いのです
そういうことで、良い情報を看護師さんに得ていただこうということで、患者さんの緊急度をどのように判断するかというお話をいたしました
この講演の話は
S-QUE研究会
というネット上でオンデマンド研修をやっているところからいただきました
僕の笑いあり笑いある研修は本日から一ヶ月視聴可能です
講演の話は親友の友人からの依頼でしたので喜んで請けたのですが
このほかにも、看護師特定行為研修の講義も請け負っていて・・
依頼人「いやぁギラギラちゃんの話おもしろいからぁ!」
僕「えへへ」
とか言って乗せられているうちに、アレヨアレヨと言う間に講義数が増えていき・・・
最初はまぁいっかと思ってやっていたのですが、最近月に6-7本の講義を収録しておりました
誰もいない講義室でカメラに向かってしゃべり続けるのは大変でした
予備校講師を改めて尊敬しました
ここ数ヶ月殺人的なスケジュールだったのですが、なんとか生き残り、来月でひと段落します
もし看護師さんで興味ある人がいたらちょっと覗いてやってください
ブログ更新頻度が最近落ちたのはおそらくこのためでしたw
そろそろ平常運転です★
さてさて
今週末は中毒学会も控えています
明日は新潟へ行きます!
当院の研修医が発表
頑張れ研修医!!