本日は
EMAllianceの年2回行っているMeetingが
東京ベイ浦安市川医療センター(千葉)
で行われました
若手救急医が集まり、ER診療のエビデンスや診療技能、知識を深め合います
今回は基調講演を
DIRECT研究会
(救急医療における画像診断とIVRを考える会)
で有名な
済生会横浜市東部病院の船曵知弘先生
にお願いし、腹部救急の画像診断について語ってきただきました
最近はとにかくCT、CTですが、身体所見と合わせてレントゲンやエコーを適切に用いることの大切さを再確認いたしました
講演のあとは90名の参加者を3つのブースに分けて、体と頭を使ってもらいます
今回の学習ブースはこちら
①「ハウツー 腹痛 フィジカルツウ」
腹痛の身体所見のエビデンスをみんなで勉強
②「超音波『はじめの一歩』、からもう一歩!」
腹痛の超音波診断を深めます
③「腹痛JEOPARDY」
クイズを通して腹痛にまつわる救急の知識をおさらいします
今回僕は腹痛関連のクイズ大会開催に携わりましたが・・・
全国から集まる百戦錬磨の専門家相手にどんな問題を出題するかというのは非常に悩んだところです・・・
専門医試験に出されるような問題は解けてしまうでしょうし、でもマニアックすぎる問題を出題しても、日常臨床に活かせませんし・・・
午前中にスタッフだけで集まった時に、他のブースを担当する人たちにも問題を見てもらったのですが
「難しぃ!!!」
「これは凶悪・・・」
などと大不評でした
ヽ(;´ω`)ノ
そんな大不評な問題の一例↓
「ホタルイカを生食した数時間後から腹痛を起こし腸閉塞と診断された。今回原因と考えられた寄生虫は腸管壁だけでなく、皮膚組織内への移行も引き起こすことで知らされています。この寄生虫はなんでしょう?」
知る人ぞ知るといった感じでしょうか・・・
富山大学出身の参加者が綺麗に回答してくれました
あとは
「食べ過ぎると嘔吐や便秘を引き起こすとされる銀杏ですが、通称ギンコトキシンと呼ばれる原因物質は何?」
銀杏中毒は有名で、治療にビタミンB6を用いることも有名ですが、さすがにこのビタミンB6と競合的に作用して拮抗する物質名を答えられた人は皆無でした・・・汗
それでも全体通すと、結構知っていることと知らないことがバランス良く配合されたようで楽しんでいただけました
≧(´▽`)≦
しっかり勉強した後は懇親会
顔を知った救急医と会える数少ないチャンス!!
日頃の悩みなどを話しながら朝まで語り合い・・・
たいのですが、明日は仕事なので羽田から大阪へ飛びます
・°・(ノД`)・°・
秋の救急学会で会えることを期待しつつお別れです
さて、少し宣伝しておきます
EMAでは今回と同じような若手救急医向けの勉強会を毎年夏と冬に2回開催しています
概ね関西と関東で交互に開催していました
が
今年は秋に九州でも開催します!!!
10月1日:福岡
災害医療をテーマにみんなで勉強したいと考えています
詳細はまた後日・・・
こないと思われていた熊本での大震災
実際に現場で活躍した医師は何を考えていたのか
これから起こりうる災害に向けて何を考えなければならないのか
対象は若手救急医ということで医師のみの募集となりますが、是非九州の皆様ご参加お待ちしております