週末、DMAT訓練のために関西に帰っておりました
今回は近畿地区の地方ブロック訓練
兵庫県の山間を震源とする震度7の地震に立ち向かうという想定です
僕らは朝6時過ぎに発生した地震に対して、兵庫県災害医療センターに8時半ごろに参集するように要請されました
現地に入って指令をもらいます
今回は兵庫災害医療センターの院内災害対策本部の隣に設置した救急増床センターで搬送されてくる救急患者の対応にあたることに
平時の時よりも救急搬送は増加するので、通常のER運営でまかないきれなかった患者さんへの対応をするのがミッションというわけです
僕ら以外の何隊かのチームと一緒に仮設ERで診療開始!
結構知っている顔も多くて、スムーズに診療できました
横のつながりは大事だと実感
(>_<)
というわけで
次々搬送されてくる重症患者さん(模擬患者)の診療にあたります
僕らは開放骨折やクラッシュシンドロームの症例を担当
十何症例かが搬送され、全て設定された時間内に所定の処置が行われなければCPAになる症例だったようです
幸い、CPAになることなく、すべての患者さんの処置を終えました
(-。-;)
知人救急医が
「まぁそれが僕らの仕事ですからね・・・」
と事も無げに言っていたのが印象的でした
災害時にどれだけ平時の医療と同レベルのものが提供できるかというのがキモですから、普段できることをそのままやれたというのは大きな収穫です
一緒に対応した他院のチームと妙な一体感が生まれます★
その後、僕らは三木に設置されたSCU(staging care unit)に派遣されました
SCUは傷病者を被災地内から被災地外への航空機搬送する際に一旦集める臨時医療施設です
搭乗前に診察をして、被災地内搬送か被災地外搬送かを最終決定し、搬送順序を決定したり、搬送に耐えうる状態に処置したりする場所となります
僕らはここで域内搬送となった患者さんを救急車で搬送する命を受けました
到着時は患者さんでごった返しているような状態で、どの患者さんを優先的に搬送すべきか考えつつ、受け入れ先の調整や搬送手段の確保などを行なっていましたが、まだ我々が担当する搬送患者さんが決定していませんでした
ようやく決定かという時点で、訓練終了となりました
災害医療では、自ら駒となり患者さんの対応に当たったり被災病院の支援にあたったりする仕事と、駒を有効活用すべく様々な関係部署と情報共有して調整する仕事があります
今後どんな役割でも果たせるように、ますます研鑽を積んでいきたいと思いました
そして今回一番課題として残ったのは自院の救急車
患者搬送を実際にするとなると、かなり大変なことなので
・しっかり車内装備が整い
・五人の隊員が乗れて資機材を積んでも余裕がある
そんなドクターカーを準備する必要があると痛感しました
もしくは患者搬送を諦めるか
また今後院内のDMATミーティングで話し合って形作っていこうと思います
兵庫県災害医療センターには様々な病院からドクターカーが集結していたので、いろんな救急車をみるいい機会にもなりました
さて、では今から福岡にもどります
また明日から内視鏡頑張ります!!