先日、仲良くしていただいている救急医から本を送っていただきました
ICUケア観察ポイントチェック帳―ポケット版 2,000円 Amazon |
ICUでの観察ポイントをコンパクトにまとめてくれている本で、図表やイラストを多用しているので、見た目に理解しやすいと思います
一応看護師向けということになっていますが
ICU業務に関わる全ての人に僕はオススメしたいです
ポイントに絞っているものの、普段僕らが気にして考えていることが網羅されているので、この本に沿ってチェックしていくと抜けのないアセスメントが可能になるかと思います
目次の紹介↓
・ショック
・循環
・呼吸
・人工呼吸
・中枢神経
・鎮痛、鎮静、せん妄
・腎、代謝
・敗血症
・栄養
・回復期
・ライン、ドレーン管理
・術後管理
・スキンケア
・その他(SBAR、RRTコール基準、身体抑制判断基準)
こんな感じで携帯できるポケットサイズながらなかなかの充実感
特筆すべきは、今年2月に新しく発表された敗血症診断基準(Sepsis-3)が盛り込まれていること
http://jama.jamanetwork.com/article.aspx?articleid=2492881
編集の井上茂亮先生は敗血症の研究でも最前線で活躍されているので、ただならぬ意気込みが感じられます
外傷患者が減少し、時代は内科重症疾患の管理を必要としているのです
今も当院の救急ICUには4名の敗血症性ショックの患者さんがおり、アグレッシブに管理しております
(`・ω・´)ゞ
今後高齢化に伴ってますます増加することが予想される敗血症を早期に認知して適切に管理することは、ICUに関わる人間としては避けて通れない道ですよね
ICUだけでなく一般病棟でも同じことですが、全身管理の考え方は全ての患者さんの対応の根幹をなします
今一度頭の整理をしてもらえたらと思います
また多くの医師も混同している、人工呼吸器管理のキモである呼吸器からの離脱と抜管のプロトコルをしっかりわけて評価するように評価項目を作っており、ここも是非見て欲しいポイントです
ICUドクターはおろか、ICUが存在しない病院もあるかもしれませんが、そういう環境にいらっしゃる人も必携です!
とりあえず2冊もらってしまったので・・・
一冊は僕のポケットに
もう一冊はICUに置いておこう
≧(´▽`)≦