6月29日から4日間
神戸で日本DMAT研修に参加しています
かつて帰ってきたウルトラマンの怪獣攻撃隊MAT隊員を見て憧れた少年は
30年の時を経てDMAT隊員となるべく修行しているのです
結構倍率が高いらしく、なかなか参加できないらしいのですが、大阪推薦枠みたいなので行くことができました
憧れの舞台なのですが
朝7時過ぎにチームで病院を出発して、みっちり夜まで講義と実習・・・
家に帰ったら22時!
グロッキー
( ̄Д ̄;;
講義と実習はこれまでもMIMMS(英国発の災害医療教育コース)やJATEC(日本発の外傷初期診療教育コース、僕はインストラクター)でやってきた内容だから、まったくタッチしてこなかった人に比べれば親しみやすい内容でしたけど、さすがに毎日往復3時間はきつい・・・
でもでも
この研修を受けて、試験に合格したら
僕も晴れてDMAT隊員です
一体DMATが何をやっているのかすら知られていないことかもしれないので少しだけ書いておきます
DMATはDisaster Medical Assistance Teamの略で
端的に言うと災害医療チームですね
「災害の発生直後の急性期に活動が開始できる機動性を持った、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣医療チーム」
というのが定義です
災害の現場に赴いて現場で医療活動を展開したり
被災した病院のサポートに入ったり
病院間搬送のサポートをしたり
広域医療搬送に携わったり
世間では瓦礫の下の医療がクロースアップされているかもしれませんが、現場以外でも活動する機会のある組織です
発端は阪神淡路大震災
あの時、「適切な医療を展開すれば救えたはずなのに救えなかった」人が多数いたのではないかという悔いがありました
もちろん災害現場もそうですが、広域搬送や情報共有の強化が必要だと当時の救急医は痛感したのです
時は21世紀になり
災害医療センターの医師が中心となり災害派遣チームの運用を実現し、それと同時に通信手段も発達し、ドクターヘリも実用化されました
今では災害時に分単位でチーム編成して各地から被災地へ出動できるような体制にまでなり
そして被災地外での受け入れ体制も整うようになりました
今回の研修はもちろん給料が発生するわけでもないです
むしろお金を払って朝から晩まで勉強しに行って、そこまでして国に尽くしたいという発想は、マゾ以外の何でもない感じがします
でも研修を担当してくれるインストラクターからは、災害での死者をなんとしてでも減らしたいという強い熱意が伝わってきます
適切な活動方法を学ぶとともに、そんなスピリッツを受け渡された気持ちです
今回は医師2名と看護師2名、ジム1名の5名で参加しています
明日もDMAT予備隊、朝からがんばります
明日は試験だ!!!