NST(Nutrition Support Team)の外科医からせっつかれてICUの早期経腸栄養プロトコルを作成して早一年が経とうとしております
使える腸管は使いましょうということで、重症患者における早期経腸栄養が推奨されはじめて久しいですが、2つの点から浸透しません
一つは、重症病態では腸管が動きにくいという神話が根強いこと
もう一つは、重症病態の細かな栄養の推奨がまだわかっていないことです
重症病態では過量栄養が良くなかったり、タンパク質を強化してもあまり意味がなかったりということが昨今取りざたされておりますが、じゃぁどんな栄養素をどれだけ投与するのが正解かという具体案がまだないので、栄養剤選択にちょっとしたハードルがあります
ハードルを前に何もしないのでは良くないですよね
何を使っても予後はそこまで大きくは変わらないのではないかとか
早期に腸管を使うこと自体に意味があるのではないかとか
いろいろ考えて、プロトコルを作成したわけです
まぁしかし
実は僕はNSTやってないし、栄養の教育を受けたこともないしという状況でした
栄養は体にえーよー
とか
栄養は僕にゃはえーよー
とか
いろいろなことを思うわけです
そんな中、7月に神戸であるJSPEN(日本静脈経腸栄養学会)の近畿地方会でランチョンセミナーを依頼されました
なぜ僕に・・・汗
( ̄Д ̄;;
栄養に一生懸命になっている皆さんに向けて、栄養素人の僕から何を喋ればいいのだということになります
それこそ僕にゃ早いわけで・・・
というわけで、栄養の講習会を受けて参りました
改定直後の教科書で勉強会です!!
今回のセミナーは
TNT(Total nutrition therapy)
という国際標準の医師向け栄養セミナーです
https://www.jspen.or.jp/education-training/tnt/about-tnt/
これの受講は、日本静脈経腸栄養学会認定資格「NST専門療法士制度」における教育施設の認定を受けるための必須項目ということです
僕は栄養の道を少しずつ進んでおります。。。
さて
7月のセミナーでは、具体的な公開されたプロトコルも少ない重傷者の早期経腸栄養プロトコルを作成するにあたり、どんな研究を参考にしたのか、どのような思考プロセスでプロトコルを作ったのかということを共有し、プロトコル導入前後で何が変わったかという話をしようと思います
もし近畿圏に在住で栄養に興味がある、JSPEN近畿参加するという人がいらっしゃいましたら、チラ見してください