先週末はグループ病院の救急部会が開催されましたので、神奈川まで行ってまいりました
各病院から地域連携の方針や、稀な症例を持ち寄り、日々の成長につなげようという会です
どこの病院も出口問題に頭を悩ませつつ、なんとか受け入れが滞らないように努力しており、非常に参考になる話も多々ありました
病床がいっぱいだから受け入れられない
とか
○○科医が手一杯だから受け入れられない
というのは
ER医のspiritとしては良くないなと再確認
まず診る
そして患者のためにできる限りできることを考えるということが大事なんだろうと思いました
ただ「いますぐとにかく入院させろ」的な人を、入院できないとわかっていて受け入れるのはお互い不幸なので、この辺は受け入れ時によくよく話をして救急医療システムの限界についてご理解いただく必要はあるのかなと考えています
さて
珍しい症例ということで、本当に珍しい症例報告をいただきました
例の台北で一緒に飯食ったイケメンER医からの報告で
イカの精子で口が痛い
というなんとも意味不明な症例提示でした
イカのオスは性交渉をする際に、精子の入った筒
「精莢」
というものをメスに飛ばすようです
で、この精莢はタンパク質を溶かしながらメスの体内に到達すると
もし精莢が豊富なオスを内臓ごと生で食べてしまうと、口の中に精莢がこびりついてめちゃくちゃ粘膜が痛くなるという状態みたいです
調べたら過去にこういったことは繰り返されているようです
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/40916/1/No8.pdf
知らなかった・・・
彼はこの精莢を自分の目で確かめるために、季節外れのスルメイカを買いあさり、なんと100杯食して発見することに性交成功したようです
患者のためならなんでもやる
こういうところがイケメンなのです
体を張って、精莢から精子が飛び出る瞬間をスローで捉えて
「本邦初公開です!」
ということで自慢げに動画を再生しておりましたが
残念ながら同様の動画が2014年2月にYoutubeで公開されていました・・
https://www.youtube.com/watch?v=pa-BnhK1xAY
(上の写真の動画)
でも、その努力は間違いなく僕の心を動かしました
こうやって一つ一つの疑問を自らの足で解消していく姿は、後輩ながら本当に尊敬します
僕もまた心新たに頑張りたいと思います
For the patient!!
VIVA ER!!